2016.06.06

いきなりプラスを目指すのではなく、まずはマイナスをなくすことから始めよう。

最近、「自分に甘くなってしまったこと」を書き残すようにしています。

とあるワークショップで出された課題の1つなのですが、この課題が思いのほか自分に良い影響を与えてくれているんですよね。

この課題に取り組み始めてまだ1週間ほどですが、「夜更かししすぎないように注意するようになった」「スマホゲームをアンインストールした」「そして結果として、仕事の成果が増えた」などの効果を実感しています。

なぜ「自分に甘くなってしまったこと」を書き残すことで変わるのか

実際に自分に甘くなってしまったことを書き残してみると、「二度寝してしまってブログを朝に書けなかった」「電車中にスマホゲームをやってしまった」「頭使う作業が面倒だったから後回しにしてしまった」などなど、毎日たくさん出てきました。

この課題の面白いところは、「ただ書き残せばいいだけ」という点です。
書き残したものについて改善することまでは求められていませんし、むしろ「甘い部分があるのが当たり前なので責めないでください」とまで言われました。ただ書き残せば、それ以上は何もする必要がありません。

ですが、それによって行動が変わりました。

この課題では、その理由まで説明されているので、ほんの一部だけ抜粋して紹介します。

「自分を変えたい」「成長したい」と思う気持ちは前に進むために大切なことですが、そこには大きな落とし穴があります。

それは変わった自分を想像することで、安易に気分転換ができ、希望を持つことができますが、変わったことを想像しただけでまだなにもしていなくても満足してしまうことです。

いわゆる「参考書を買っただけで勉強した気になる」状態に陥ります。
または「筋トレマシーンを買っただけ」などという状況です。(人は未来の自分は頑張り屋さんだと思って未来の自分に対して過大に期待する傾向があります)

つまり変わった自分を想像するのは簡単で気持ちも明るくなり、楽しい気分になるけど、実際目の前の面倒なことに直面するとやる気を無くし、すぐ諦めてしまいまうことがあり、これを「偽りの希望シンドローム」と呼んでいます。

これを避けるために有効なのは、まずは自分が誘惑や甘さに流されたときのことをしっかり把握することです。
(今回の初めに紹介した「自分の甘さをノートに記録する」も自分を把握するために大きな役に立ちます。把握することは自分をコントロールするための重要な鍵になります)

つまり、自分を知るだけで過剰な期待をしなくなり、結果として、自分を変えるために適切な行動を取るようになるとのことです。

実際に自分の行動が変わったので、あらためて「自分を知ること」の大切さを感じました。

いきなりプラスを目指すのではなく、まずはマイナスをなくすことから始めよう。

また、この課題は「マイナスをなくすことから始めること」の大切さも教えてくれました。マイナスをなくすことから始めることによって、迷う時間が減るからです。

僕の場合、自分を改善しようとするときに「あれもこれもやらなきゃ」ってなると頭の中があっちにいったりこっちにいったりして、結果として行動もあっちにいったりこっちにいったりしちゃうことが多いです。時間ばっかりが過ぎてて何もできていない、みたいなw

それにたいして自分に甘くなってしまったことを書き残すだけなら、「これからのこと」ではなくて「過ぎたこと」をメモるだけなので迷う時間もないです。1日1分ぐらいでできる作業で勝手に自制心が高まっていくので、すんごく楽ちん。

マイナスをなくす、よりも、プラスを目指す、のほうが一見楽しそうに思いますが、まったくもってそんなことは無いです。むしろ、日々変わっていく自分を感じられることのほうが充実感を得られるので楽しいです!(あくまでも僕の感想ですが。)

とはいえ僕もまだ始めたばかり!
すごい効果を保証できるわけではありませんが、皆さんも気が向いたらぜひ「自分に甘くなってしまったこと」を書き残してみるのはいかがでしょうか(*´`)